HiKOKIのマルチボルトバッテリーとは
MVバッテリーとは
HiKOKIが販売している、充電式の工具に使用できるリチウムイオンバッテリーです。
通常は、ボルト(V)数ごとに適用のバッテリーがあり、18Vには18Vのバッテリーが適用、10.8Vには10.8Vのバッテリーが適用と、製品の対応ボルト数ごとにバッテリーが必要となります。
このマルチボルトバッテリーは、『マルチ』という名前のとおり、『18Vと36V両方に適用』する新しい対応のバッテリーとなります。
HiKOKIが初めて36V製品を出すときに、それまで購入していただいた18Vの製品に使えなくなってしまうことを避けるために、36Vの製品と18Vの製品両方に使えるバッテリーを開発して発表しました。
初めてマルチボルトバッテリーが発売された時は、18Vにも36Vにもつかるというコンセプトに感動!初めてのことなので、お客様への説明など現場は大混乱でした!
MVバッテリーだとなにがいいの?
一般的にボルト数が大きければその分パワーも増します。それなら、36Vの製品で揃えれば18Vの製品は特に必要ないと思うかもしれません。
しかし、36Vの製品はパワーがあるため大型の製品が多く、そこまでパワーが必要のない仕事には重く使いづらくなってしまいます。小型・軽量で取り回しの良い、V数の小さい製品も必要となってきます。
そんな時に、マルチボルトのバッテリーならハイパワーで大型の36Vの製品にも比較的小型で軽量な18Vの製品にも使用できます。リチウムイオンバッテリーは、高額なので便利な上にお財布にも優しいバッテリーですね。
新しいMVバッテリーは何が違うのか?
耐水性や耐衝撃性がアップしました
リチウムイオンバッテリーは、中に精密な基盤の入っていて色々な制御をしています。ほぼ精密機械といってもいいです。そのため、水や衝撃には弱く現場での急な雨や衝撃で壊れてしまうこともありました。
今回新しく販売されたマルチボルトバッテリーは、底面に2層形成エラストマを採用し耐衝撃性をアップしました。さらに、耐水構造と排水口の追加をし、飛躍的に耐水性能もアップしています。そのため、ひとまわり大きさが大きくなっています。
これは、マキタが後から出した40Vmaxのバッテリーが防じん・防水等級IP56を取得しており高耐久の仕様になっていることに対抗して、改良してきたのだと思われます。
好評だった保証書は廃止に
良いことばかりではありません。保証が付かなくなりました。
今までのマルチボルトバッテリーには、2年間の保証がついていました。リチウムイオンバッテリーは、消耗品でもあり衝撃や水にも弱いため、ハードに使われている方は、保証期間にバッテリーがダメになってしまうこともよくありました。今までは保証期間であれば、新しいバッテリーに交換することができました。
しかし、実際には保証書を無くしてしまったが交換して欲しいとか、中古店で購入して保証書がついていないなど、保証関連のトラブルが多かったようです。
今回の改変で、新しいバッテリーについては保証がなくなり保証書も付かなくなりました。
耐水性や耐衝撃性能がよくなったことで、今までよりも壊れてしまうことは減るかもしれませんが、やはりリチウムイオンバッテリーは消耗品のため、保証がなくなるのは、使われている肩からしたら、残念というしかないです。
バッテリーに保証をつけるのは、なかなか難しいですね。ここのバッテリーに固有のIDがないので、管理も難しかったようです。
新バッテリーが付属の製品が発売
続々と、新バッテリーがついた製品が登場しています。
まずは、穴あけに使用するコードレスドライバドリルとコードレス振動ドライバドリルが発売されました。
新バッテリーの型番は『BSL36A18X』と最後の文字がXになっています。そして、新バッテリーがついている製品の型番は、最後に『Z』が付きます。
新バッテリー付きの新商品
新型バッテリーと充電器がついた製品が発売され始めました。新バッテリーは、まだバッテリー単体では未発売となります。
木材・鉄工への穴あけにドライバドリル
18Vのドライバドリルです。最大トルクは70N・m、【コンパクトで軽量なシンプル設計】のモデルとなります。バッテリーは、Bluetooth機能なしの製品がついています。
HiKOKI DS18DE (2XPZ) 18V ドライバドリル(MVバッテリBSL36A18X×2個・充電器UC18YDL2・ケース付)
36Vのドライバドリルです。最大トルクは155N・mと【ハイパワーな大型モデル】です。
サイドハンドルがついており、大口径の穴あけ時には、所定の角度になるとモーターが自動停止して過度の振り回されを防止します。バッテリーは、Bluetoothつきとなっており高性能・高価格の製品になっています。
HiKOKI DS36DC (2XPSZ) 36V ドライバドリル(無線MVバッテリBSL36A18X×2個・充電器UC18YDL2・ケース・サイドハンドル付)
18Vのドライバドリルです。最大トルクは140N・mです。上の36V製品との違いは、パワー以外にもバッテリーがBluetoothのついていない製品となっており、すこしでも低価格も製品を希望される方はこちらの製品がオススメです。
HiKOKI DS18DC (2XPZ) 18V ドライバドリル(MVバッテリBSL36A18X×2個・充電器UC18YDL2・ケース・サイドハンドル付)
さらにコンクリへの穴あけも可能な振動ドライバドリル
18Vの振動ドライバドリルです。コンクリへの穴あけが可能な振動機能のついたドライバドリルです。
18Vの振動ドライバドリルです。最大トルクは70BN・mの【コンパクトなシンプル設計モデル】です。バッテリーは、Bluetooth機能なしの製品がついています。
HiKOKI DV18DE(2XPZ) 18V 振動ドライバドリル(MVバッテリBSL36A18X×2個・充電器UC18YDL2・ケース付)
18Vの振動ドライバドリルです。最大トルクは140N・mと【ハイパワーな大型モデル】です。
サイドハンドルがついており、大口径の穴あけ時には、所定の角度になるとモーターが自動停止して過度の振り回されを防止します。バッテリーは、Bluetooth機能なしの製品がついています。
HiKOKI DV18DC (2XPZ) 18V 振動ドライバドリル(MVバッテリBSL36A18X×2個・充電器UC18YDL2・ケース・サイドハンドル付)
これから続々と新しい製品が発売されてくようです。HiKOKIではマルチcオルト製品の第2章スタートとしてかなり力を入れているようです。
楽しみですね!